ペットコミュニケーションスクール®︎3ヵ月アドバンスコースを卒業すると毎週開催している練習会に無料で参加できます!
ペットコミュニケーションは日々の練習がとても大切なんですが、それを一生無料で参加できるなんて本当にすごいシステムなんです。
そんな練習会の様子をご報告します。
今日の練習会は『保健所から救出された子の深い悲しみ』
今日の練習会は14人で行います。
コミュニケーションのお相手はミックス犬6歳の女の子、ルッコラちゃんです。
以前は、おばあさんのお宅に飼われていたそうなのですが、ご高齢で飼えなくなり、保健所へ連れていかれたそうです。
その後、保護団体に保護されたのですが、一時的に預かってもらっていたご夫婦のお宅で、ご夫婦の手を強く噛んでしまったのだとか。
現在は違うお宅で一時預かりをしているそうですが、里親さんを探すにあたり、彼女の気持ちを聞いて欲しい、とのことでした。
この話を聞くだけで、胸が締め付けられます。
ルッコラちゃんへの質問はこの3つ。
- 前の預かりさんはどうだった?
- 現在の仮のご家族の事どう思ってる?
- どういう時に噛むのかな?
みんなで一斉にコミュニケーションを始めます。
ルッコラちゃんの印象
- 寂しそうな感じで遠慮がちでオドオドしてる。繊細
- 人に対して心を開けないような疑いを持っている。
- 深い悲しみが伝わってきた。本当は優しくて、多分元気で甘えたい子
- 緊張感がある。左後足と腰がズーンと重たい感じ。
- おっとりふんわりかわいらしい子。感情の起伏がそんなに感じられない。
- 本来はすごく明るくて穏やかな子。でも今は喜怒哀楽ないような、空虚な感じ。
- 物静かで淡々としていて、心をあまりすぐに開かないような性格
- しっかり者で優しい。本当はとてもいい子
- 警戒心が強くて寂しがり屋。なんでまだ迎えに来てくれないの?一番初めの飼い主さんを心の中で待ってる。
①前の預かりさんはどうだった?
- 馴れ馴れしくしないで。可愛がられるのがあんまり好きじゃなさそう。
- 他のワンちゃんや猫ちゃん、飼い主さんに馴染めてない。孤独な感じ。
- かすかな薬品の匂いを感じた。すごく優しくしてもらっているけど、なぜか緊張する。もしかすると薬品の匂いとか関係するのかなと感じた。
- もとの飼い主さんとの環境とあまりにも違いすぎて、パニックになって、ピリピリして自分でもどうしていいか分からない状態だった。
- 私の名前はルッコラじゃないと言っている。きっと呼び方も抵抗があるのかもしれないなと思った。(今の名前は、前の一時預かりのご夫婦が付けた名前だと、この時に判明!)
- 一日のルーティーンがすごく多い。時間に追われている感じが自分のペースを乱されてしまうので放っておいて欲しい。イライラしている感じ。
こちらのご夫婦はスキンシップを大切にされていたそう。
愛情を持って接していても、ルッコラちゃんにはそれが合わなかったようです。
② 現在の仮のご家族の事どう思ってる?
- 今はベタベタ近づいてくる感じじゃない。来るときは、そのルッコラちゃんの心構えができてる時に来てくれるのが安心する。
- 優しくてとても良くしてくれて、嫌なこともなく、居心地がいい。
- 今のお家はいい匂いがする。他に動物がたくさんいると自分にフォーカスされないので安心する。
- 距離が保たれていて、自分のペースで過ごせている。
- 今はまだ多分様子を見ているが、少し穏やかな感じ。
- 普通に暮らせてるけど、これからどうなるのかわからない不安がある。
- 前よりずっといい感じで、もっと甘えたいけどうまくいかない。やっぱりまだちょっと信用ができない。
- 穏やかな波動も流れている様子。どのように生活すれば預かりさんが喜ぶのかを観察している。
今度のお宅では少し安心して過ごせている様です。
③ どういう時に噛むのかな?
- まだ信頼関係ができてないのに急に近くに来たのに驚いて噛んじゃった。
- 元々の飼い主のおばあちゃんが静かな生活をしてたので、にぎやかなところは苦手。静かな環境で暮らしたい。
- 普段からのモヤモヤした気持ちが伝わってきて、引き金があると噛んでしまう。
- 距離感をバッと詰めてくる人間が嫌。犬同士の距離の取り方じゃない。
- 人間がこれは良くないと思っている黒い粒のようなものを、無理やり口に入れられるようなことが、昔あったのではないか。人間が良くないと感じているものが近づいてくるのが怖い。噛んだことをすごく後悔している。
- 手をかけられ過ぎて、イライラが自分でもコントロールができなかった。
- 怖い感じがして力が入るイメージ。我慢ができなくなって噛んでしまった。
- 最初の飼い主さんを待っているので、自分が心を許しそうになった時の戒めで噛んでしまった。寂しいという気持ちが溢れて泣いている。噛んだことをとても後悔している。泣きたかったのに泣けなかった。
最初の飼い主さんから引き離され、きっとすごく傷ついたことでしょう。
不安でいっぱいのなか、慣れない生活でストレスが溜まるのは無理もありません。
もし、最初に飼い主さんの気持ちを伝えられて、しっかりとルッコラちゃんの気持ちを受け止めてあげられていたら、彼女の不安が和らいだかもしれません。
預かりのご夫婦を噛まずに済んだかもしれません。
そのために、ペットコミュニケーションがあるんです。
『ペットコミュニケーションが誰にとっても当たり前の世の中に』人もペットも笑顔な世界を目指して、私たちは活動しています。
一緒にそんな世界を作ってみませんか?
記事:おおぶち よしこ
【追記】
ルッコラちゃんに本当の家族が出来たそうです!
そのお写真(↓のお写真です)を拝見しますと、ルッコラちゃんの表情がとっても明るくて、素敵な笑顔でした。
ルッコラちゃん、よかったね♡おめでとう♡
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